初代「のぞみ」
新幹線開業以来、20年以上、東海道新幹線の営業最高速度は、時速210キロを超えられずにいました。その最高速度を、時速270キロに引き上げたのが、300系「のぞみ」です。
東京~新大阪間 515キロを、2時間半で走破し、デビュー当時の、朝一番の「のぞみ」は、名古屋も京都も通過。「ひかり」と「こだま」だけの東海道・山陽新幹線に、新しい時代の幕を開けました。
時速270キロ
最高速度が、一気に50キロ以上引き上げられて、何もトラブルが起きなかったわけではありません。営業走行を続け、問題に修正を加えながら、「のぞみ」は走り続けます。
この車両がなければ、その後の500系も700系もなかったはずです。
パンタグラフ
300系が走り始めた頃から、架線への電力供給方式が変わり、車両間の屋根上に、高圧ケーブルが通され、パンタグラフの数が減りました。
300系はパンタグラフを、16両編成で2個使用。それまで、騒音の原因になっていた、架線とパンタグラフの接触点の火花は、ほとんど発生しません。